VUCAといわれる予測困難な時代を生き抜くために、社会を支える知識や大学のあり方も大きく変わりつつあります。先行き不透明な未来に対応するため、「たくましい知性」と「しなやかな感性」によって前に踏み出す覚悟をもった人材の育成が急務となり、同時に、Society5.0時代にあわせて学び方のメソッドやスタイルもアップグレードすることが求められています。
こうした社会変化の波に応じた新たな大学教育モデルを作るため、文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」が始動しました。今回、早稲田大学は「ソーシャルイノベーション・アクセラレートプログラム」として新たなインテンシブ教育のモデルを提案し、採択されました。
インテンシブ教育とは、大学における従来の講義形式(セメスター制・15回講義)にこだわらない、集約的・効果的なカリキュラムのことです。新しい知を創造するため、探求学習、プロジェクトベース学習、社会連携、プログラミング、コミュニケーションなど、じっくり集中して取り組む学びが今後増えてくるでしょう。また、新型コロナウイルスの流行により、世界的にオンライン学習が普及しました。国内外の大学、企業、団体、行政、地域など、様々な組織がオンラインおよびオフラインの学習機会をバリエーション豊かに増やしています。これらの多彩な学びを効果的に組み合わせた、新しい学びのスタイル――学習者がみずからの学びをデザインし、興味・関心のある問いの探究に思う存分取り組める学びの場、それを実現するのが「ソーシャイノベーション・アクセラレートプログラム」です。